土佐一条家歴史散策コース
所用時間:約2~3時間
オススメ時期:通年
幡多の中心ともいえる一条家が繁栄を謳歌した地、小京都中村。その 土佐一条家の足跡をめぐるコースをご紹介します。
今回のルート概要とマップ
回るルートは以下となります。
居心地の良さが魅力 中村駅
土佐くろしお鉄道の中村駅は中村線と宿毛線が乗り入れ、宿毛発着の特急と一部の普通列車は相互に直通するが、それ以外の列車は当駅発着となっています。
2010年に地元産のヒノキ材などを用い、学生などが学習などに使える机や椅子なども設置するなど大幅にリノベーションを行い、グッドデザイン特別賞を含め数々の受賞実績がある駅舎となっています。
今回のコースを回る前に一度、駅構内を回ってみてください。
特に待合室はコワーキングスペース?を彷彿させる落ち着いた空間が広がります。
陽の光が多く入る造りで全体的に明るく、木のぬくもりを感じる椅子と机が設置してあります。列車の時間までパソコンをしたり、読書をするにも有意義な時間となることでしょう。
中村駅の東側には後川が流れており、のどかな土佐中村の景色に心が癒されます。
一条家歴代を祀っている一條神社へ
さて、これからが本題です。まず一条家の活躍を知るには、「一條神社」は外せません。
中村駅からバスが出ていますが、徒歩で約20分。一條神社が鎮座している中村本町周辺は四万十市役所はじめ多くのお店が立ち並ぶ四万十市の中心地となっています。
中村一条通りを進み、天神橋アーケードの手前、銀行隣の鳥居をくぐり石段を上ると一條神社の境内に入ります。
一條神社は、応仁の乱(1467~1477年)を避けて土佐中村に下向した一条教房にはじまり、以後4代がまつられている神社です。一条家が使ったとされる「御化粧の井戸」など貴重な文化財が残されています。
参拝後は境内にある社務所にて御朱印もいただくことができます。
土佐一条家2代目房冬夫人 玉姫
玉姫は土佐一条家二代目一条房冬の夫人で伏見宮邦高親王の娘であり、三代目一条房基の母親です。
一條神社から北東へ進むこと5分。四万十市立中村小学校のちょうど道を挟んだ向かいに案内板が立っています。
天文16年8月22日中村に没したと伝えられていることから、毎月22日に市内商店街のおかみさんで組織する玉姫の会がお墓参りを続けています。
3代目一条房基 数奇な人生
玉姫の墓より西に約5分ほど進み、中村病院のはす迎えに3代目当主である一条房基の五輪塔がひっそりと置かれています。
天文15年(1546年)房基は豪族の津野基高を抑え高岡郡を一条氏の勢力圏としたが、長宗我部国親の反撃、伊予勢との戦いで疲れ天文18年(1549年)で自殺。28歳。
郷土博物館の模擬天守から市街を一望!
一条房基の墓から北西方向へと進み、小高い山、為松山(古城山)をのぼること15分、中村城(為松城)があった場所は為松公園として整備されています。
春を迎えるころに為松公園は桜の名所となり、県外からも多くの観光客でにぎわいます。
一条教房に元々この地にいた豪族の為松氏が家老として取り立てられ、その為松氏により築城されたのが始まりと考えられています。
二の丸跡地には四万十市の郷土博物館が建てられ、幡多地区の歴史にまつわる貴重な資料が展示されています。
この郷土博物館は犬山城(愛知県犬山市)をモデルに建てられました。
6階の模擬天守からは、京都の桂川にみたてられる四万十川、鴨川にみたてられる後川を望み、土佐の小京都と称される旧中村の市街地を一望することができます。
夕方、陽が傾いた時間帯に上って撮影するのがおススメです。まさにフォトジェニック景観をレンズにおさめることができるでしょう。(※閉館時間は17:00まで)
その他おすすめコース
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「土佐の小京都」と称される、高知県四万十市(旧中村市)とその周辺を紹介したサイトです